目的・社会的役割・活動目標
JaLTERの目的は、人間社会的側面を含む生態学的研究に関する学際的な長期、大規模な調査・観測を推進することにより、社会に対して自然環境、生物多様性、生物生産、生態系サービスの保全や向上、持続可能性に寄与する適切な科学的知見を提供することである。また、JaLTERは国際長期生態学研究ネットワーク(International Long-Term Ecological Research Network)と密接に連携することを念頭におく。
JaLTERの社会的役割は、日本における長期生態学研究やそのネットワーク研究を通じて、予測可能な生態学プロセスを理解し、適切な科学的情報を科学界、一般社会、政策決定者に提供することである。
JaLTERの活動目標は、(1)学際的見地による長期、大規模な研究に基づいて一般的・普遍的な科学的知見を創出する、(2)公開型データベースを構築し、科学者や一般市民、政策決定者に対して、さまざまな環境問題や生態学研究の課題を解決するための情報交換や情報共有を促進する、(3)長期的かつ大規模な環境変動、生態系変動に関する教育活動を促進する、(4)長期生態研究者間での協力や協調を促進することである。
JaLTERの研究テーマ
- 気候変動下における生物多様性・生態系機能の応答とフィードバック
- 陸域から海洋生態系にまたがる水文・生物地球化学過程と生態系相互作用
- 多次元スケールでの生態系観測網構築と観測技術開発