森林土壌微生物群集の多機能性の広域スケール研究へのご協力のお願い

<JaLTER科学委員会からのお知らせ>
JaLTER(日本長期生態学研究ネットワーク)科学委員会が主体となり、日本の森林群集の長期変動とその駆動要因の解明を目指して、毎木データを収集・統合を進めています。その中に、毎木データだけでなく、土壌微生物群集の多機能性の評価も加えたいと考えています。このような広域スケール研究は、多くの方々の協力なしに行うことは不可能ですので、お手数をおかけしますが、皆様のご協力を賜って進めていきたいと考えています。

皆様には、一つの毎木プロットの中に4地点を設けて、各地点から塩ビパイプ(直径5cm 深さ10cm)を打ち付けて土壌を採集し、合計100g以上の土壌の送付をご協力していただけたらと考えています。土壌採集キットはこちらで準備して送付します。採集時期は9月から11月までを考えています。送付いただいた土壌は、北大和歌山研究林にて、エコプレート(BIOLOG社)を用いて土壌微生物の多機能性と土壌の理化学性(含水率、pH)を測定する予定です。

この成果物の一つとして、協力サイトの代表者に共著者になっていただき、今回測定した土壌微生物の多機能性データをEcological Research誌のData Paperとして投稿したいと考えています。その際に、以下のルールに従った掲載を考えています。データ統合・論文化の作業は私(中村)が主に担当いたします。


(1)土壌から得られた多機能性のデータについて、サイト代表者と分析測定者の連名でのデータペーパーとする(原則として全測定項目のデータを掲載することとするが、不掲載とすべきデータがある場合は、どのデータを不掲載とするかを投稿前に確認する)。

(2)分析測定者が測定データを利用した研究成果を公表する際は、サイト代表者への謝辞を加える。


土壌の提供にとどまらず共同研究者として積極的に研究に関わりたい方がいらっしゃいましたら是非お声がけください。

参加を希望される方は、JaLTER科学委員会の中村(masahiro@fsc.hokudai.ac.jp)に以下の必要事項をこちらのファイルに記入のうえご返信ください。

申込締切は9月23日とさせていただきます(時間がなく大変申し訳ありません)。

コロナ禍で野外調査が厳しい状況ですので、ご無理をせずに可能な範囲の中で、ご協力でお願いできたらと思っていますので、何卒宜しくお願い致します。

必要事項のリスト
1) 代表者の氏名・所属
2) 対象サイト名
3) 対象プロット名
プロットの
4) 都道府県
5) 緯度経度(できるだけ正確なもの:10年後に再採集(再測定)できたらと考えています)
6) 標高
7) 面積
8) 林相(老齢林/二次林)と主要な樹種、過去と現在の撹乱についての概要

どうぞご検討よろしくお願いします。皆様からのメールをお待ちしています。

JaLTER科学委員会 中村誠宏(北海道大学)、石原正恵(京都大学)、田中健太(筑波大学)、吉川徹朗(国立環境研究所)、日浦勉(東京大学)